"健康をホリスティックに考える"シリーズの途中なんですが(言うてまだ二話目w)閑話休題ということで 、ちょっと違うお話を。
健康をホリスティックに考えるシリーズの記事
健康をホリスティックに考えるVol.1 ~皮脳同根&腸脳相関~
健康をホリスティックに考えるVol.2 〜副腎とコルチゾール〜

今日はクレイセラピーについてお話したいと思います。
Instagramのストーリーズにクレイパックの動画を上げたら、数名の方から詳しく知りたいとのDMをいただいたので、注意点なども含めてこちらでご紹介しようと思いまして。
若い女の子たちがこういった自然療法に興味を持ってくれるってこと自体がすごく嬉しいし、もっと伝えていきたいなー、いかなきゃなーと思いました。DMくれた方々ありがとうございます♡
クレイセラピーって?
クレイセラピーとは天然のクレイ=粘土を使った自然療法です。質の良いクレイにはミネラルや鉱物がバランスよく含まれており、そのデトックス作用とヒーリング作用から、ヨーロッパ、特にフランスでは古くから用いられている療法です。医療現場でも使われており、薬局などでもクレイを気軽に買うことができます。
元々動物たちは毒のある植物を食べてしまったときや、体調が優れないときなどに、クレイ(土・粘土)を自ら食べることでデトックスとヒーリングを行ってきたと言われています。
それを人間が見習って発達したのが、このクレイセラピーです。
まあまあざっくり言うと。

どうやって使うの?
クレイセラピーに使われるクレイは、基本的にはパウダーの状態で売られています。
そのままでもボディパウダー・デオドラントパウダー・ベビーパウダーとして使えますが、ミネラルウォーターやハーブウォーター(ハイドロソル)を適量含ませ、ペースト状にしてフェイシャルパックや湿布として使うことが一般的です。
他にはジェル基剤に混ぜてクレイジェルにしたり、お風呂にたっぷり入れてクレイバスにしたり、洗顔に少し混ぜたり、歯磨き粉を作ったり、お水にひと匙混ぜてクレイウォーターとして飲用するなんてのもあります。

何が良いの?
クレイには多岐に渡る作用・効能があると言われています。
・体内の重金属・毒素・ガスなど老廃物の除去
・炎症を抑える
・免疫を強化する
・細胞組織の再生
・皮膚の再生治癒力を高め傷痕を早く癒す
・皮脂分泌のバランス正常化
・腸内細菌など大腸菌の働きを抑制
・心身のバランス調整
・細菌の繁殖を防ぐ
・抗菌作用
・消毒作用
・血行促進
・皮膚の古い角質や汚れの除去
・皮膚弾力回復
・鎮痛作用
・ミネラル補給
ざっと並べてみても、こんな感じです。
美容にも良いし、ケガや傷の痛みや炎症を抑えて治りを早くしてくれたり、筋肉を柔らかくしてくれたり、体内の不要な汚れをスッキリ取り去って、内臓をはじめ心身の働きを良くしてくれるものだと思ってもらえると分かりやすいですね。

本当にいいの?
私はかれこれ8年くらいクレイを使い続けていますが、アロマセラピーと同じくらい信頼している自然療法の一つです。クレイLOVEすぎて、オーストラリアワーホリ入国時には大量の精油と一緒に持ってきたくらいです。(だから入国時の荷物全部で50kgあったんだねw)
一番好きな使い方はクレイバス♡
レッドクレイを使うとものすごくあったまる上、汗がドバドバ出てくれます。そしてクレイバスの後は温かさが持続するので湯冷めもしません。
クレイはリラックス作用と浄化作用も高いので、クレイバスの後は心身ともに憑き物が取れたかのようにスッキリします。疲労困憊の時はこれにヒマラヤンソルトを混ぜて30分くらい入浴すると、ぐっすり眠れて翌朝の身体が楽になります。

グリーンクレイとホワイトクレイ、ハーブウォーターを混ぜて作るフェイシャルパックも大好きで良く作ります。余分な成分の入っていないナチュラルでシンプルなスキンケア方法も良いし、なにせパック後のお顔はもちもち&トーンも上がっているので、その後のスキンケアの入りが良くなります。おまけに顔の筋肉が柔らかくなって、むくみも取れる。

イエロークレイで肝臓や大腸の湿布もおすすめです。クレイは皮膚を通して体内の老廃物を吸着してくれるので、疲れた臓器のデトックスとヒーリングにも良いです。湿布しながら横になってる時間が最高に気持ちいいのよね〜。湿布後はこれまたスッキリ軽くなります。
こんな感じでセルフケアにもしょっちゅう使うし、サロンではオプションとして脊柱クレイパックや足裏・お腹のクレイパックもメニューに入れています。クレイパックによって筋肉が柔らかくなっているので、その後のマッサージの結果が出やすいし、お客様もリラックス度合いが上がるようで、実は隠れ人気メニューでもあります。
Ahhhhh! I love Clay!♡
クレイの種類
実はクレイにはいくつか種類があります。
今回は分かりやすく色で分けてご紹介します。
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グリーンクレイ(グリーンイライト)
もっともデトックス作用が強いクレイ。単体では作用が強すぎる場合があるので、他のクレイと混ぜて使うことも。
ホワイトクレイ(カオリン)
作用がマイルドなクレイ。敏感肌の人はホワイトがおすすめ。
イエロークレイ(イエローイライト)
鉄と銅が豊富。疲労回復や内臓パックに最適。
レッドクレイ(レッドイライト)
酸化鉄とセレニウムが豊富。血行促進・むくみ取りに最適。また脂肪の代謝を促進することから、セルライトに有用と言われている。顔に使う際はかならずホワイトと混ぜること。
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クレイの使い方
【グリーンクレイペーストを使ったパック or 湿布】
フェイシャルパックとしても、肝臓やお腹、捻挫や打ち身のケア用に湿布としても使えるペーストの作り方をご紹介します。
用意するもの
・陶器かガラス製のボウル
・木製かプラスチック製のスプーン
・ミネラルウォーターかハーブウォーター
・グリーンクレイ

1)ミネラルウォーター(またはハーブウォーター)をボウルに入れます。水分の量は使うグリーンクレイの60%がベスト。今回は60gのクレイに36gの水分で作ってみます。

2)グリーンクレイを1のボウルへと少しずつ振りかけながらいれていきます。一気に入れるとペーストにダマができてしまうため、慎重に。この時スプーンなどで触らないこと。

3)そのまま10分放置。クレイが水分を吸い込むまで待ちます。

4)スプーンかスパチュラなどで、ゆっくりクレイを触ってみます。見た目には水分が足りないような感じがしますが、綺麗なペーストが完成しています。


5)0.5〜1cmくらいの厚さになるように顔または湿布したい部分に塗布していきます。それ以下の厚みだと、すぐに乾いてしまって吸収された老廃物が逆戻りしてしまうので、必ずこの厚みで塗ってください。顔の場合は目の周りと唇は避けて塗布します。
6)気温と湿度にもよりますが、大体15分くらい放置。表面が乾ききる前に落とします。厚みがあるので表面のクレイを手かスパチュラでこそいで落としてから、残りのクレイをぬるま湯で洗い流す方法がおすすめです。
7)クレイパック後はローションや美容液の吸収率も良くなっています。そのままいつも通りのスキンケアをしてくださいね 🙂

クレイを使う際の注意点
クレイを使うにあたって、いくつか気をつけておいてほしいことがあります。
・クレイは金属を錆びさせる性質があるため、体内にペースメーカーやボルトなどが入っている場合はその部位と周辺をさけてパックする
・クレイに触れる際は必ず木製かプラスチック製のスプーンやスパチュラ、ガラス製か陶器製のボウルを使う。
・クレイの再利用は禁止
・クレイペーストを作る際は必ずミネラルウォーターかハーブウォーターを使う。水道水はNG。
・精油をいれるとクレイの作用が半減するため、香りが欲しい場合はハーブウォーターを使う
・パックや湿布する場合は、ペーストが乾ききる前に落とすこと。完全に乾くと反作用で吸着された老廃物が体内へ逆戻りしてしまうため。
以上に気をつけて、クレイを楽しんでくださいね。
おすすめのクレイ&購入先
私はずっとアルジレッツというメーカーのフレンチクレイを購入しています。ここのクレイは医療グレードで品質がとても良く信頼できるため。
日本から購入する場合はアロマフランスのオンラインショップでどうぞ。
▷アロマフランス
オーストラリアから購入する場合は、フランスから直接個人輸入がおすすめです。クレイ重いから送料結構かかっちゃうけど。ケアンズの方でフレンチクレイを使ってみたい方は、私と一緒にオーダー可能ですのでぜひお声がけください。
私は使ったことないのですが、オーストラリア産のグリーンクレイもなかなか良いそうです。オーストラリアにお住まいの方は、お近くのヘルスフードストアなどで手に入ります。
オンラインではおうちスパさんからも購入できます。
▷おうちスパ

自然療法を知っておくということ
不調が出る前の予防策として、定期的なセルフケアとして、また不調が出てしまった際にも薬に頼る前のファーストチョイスとして、こういった自然療法を知っておくことは大切だと思っています。
私はアンチ西洋医学ではないですが、出来れば極力薬は飲まずに過ごしたい。そして全体性=ホリスティックな見方をする東洋医学の考え方が好きなので、アロマセラピーやクレイセラピー、漢方などの自然療法が大好きです。
それは単純に『心と身体が気持ちいいと感じる』からであり、植物を通して自分の心と身体と対話する時間が好きだから。

現代に生きるわたしたちの周辺はいつもあらゆる情報で溢れかえっていて、思考・理性・頭脳を使うことがほとんどです。意識していなければすぐに自分の感覚や本能はするりと持っていかれるし、それらは使わなければ閉じてしまう。
頭で判断すること、知識を入れることも大切なことですが、私たちはもっと自分の感覚に敏感になっていいし、もっと自分の感覚を信じるべきだと思うのです。人間だって元々は、直感や本能や感覚に従って生きてきた動物なんだから。
五感を使うということは、頭脳を休めるための一番良い方法です。
ゆっくりクレイバスに浸かってその温かさを感じることや、精油の香りを好き・嫌いに従って自由に楽しむことは、自分の内側と対話することと同じです。
五感を使う場面に植物があればことさら、私たちは野生的な感覚を呼び戻すことが出来るし、自然を通して得る気付きや学びがあると思っています。

ケミカルは身体に悪いとか、経皮毒がどうとか、そういったことを凌駕したところに自然療法の本当の意義や良さがあると感じているので、この『気持ち良い』という感覚を知ってもらうことや本来の自分へ還るためのツールとして、アロマセラピーやクレイセラピーをオススメしたいです。
この話は長くなるので、また別でしようっと(笑)
クレイセラピー、いかがでしたか?手軽に出来る自然療法として、クレイを常備しておくと良いですよ。アロマセラピーやクレイセラピー以外にも、あなたの好きな自然療法があれば、ぜひ教えてくださいね 🙂
Aimee